138090 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

目からウロコ

目からウロコ

着物deお散歩@祇園

★★ 着物でお散歩のお話 ★★

撫子ライン


02年1月29日(火)日記より

明日の準備のため、今まで起きていたモリユ。
今日は外回りの仕事だったので、いつもより身体もお疲れのご様子、
今モーレツに眠い。

まずは伊達襟を明日着て行く予定の着物に縫い付けた。
そして帯(母のお下がり)2種類と、帯締め&帯揚げを
着物に合わせてみて、あーだこーだと独り言を言いながら
コーディネート。(寂しいノー)
さらに、やっぱり母のお古である着物コートを引っ張り出して、
ナフタリンの香りを消すべく消臭スプレーをシュッシュとふりかけた。
明日は寒いからな、防寒はきちんとしておきたいものだ。

そして最後の仕上げ、本日購入した足袋と草履の準備。
新品の履物は絶対に足が痛くなる。
ってことで、今現在履きながらパソコンを触っている。
パジャマ代わりのジャージに足袋&草履。何だか最先端。


撫子ライン


02年1月30日(水)

京都町歩きの話。

京懐石(食い道楽@祇園のページ)で身も心もホッコリと満ち足りた気分になったワタシらは、
腹ごなしに祇園の風情ある佇まいを散策いたしましょう
ということになった。
祇園のど真ん中にある建仁寺の正門は、
料亭から歩いてすぐのところだった。
白梅が咲いていたので、その下でせっかくの着物姿を写真に撮った。
まるで見合い写真のような構図になってしまった。
これでバッチシ、梅の下の(エセ)大和撫子写真につられて、
見合い相手も期待大でノコノコやってくるだろう。へへ・・・
あとは写真見せる相手を探すだけだな。(それとっても大事)
中はちょうど改装工事中だったこともあり、
何より寒いし、
さっさと通り抜けてしまった。
ちなみにこちらで有名なのは風神雷神像である。
門の両側で怖い顔して高いところから睨み付ける立像である。

お寺を通り抜けると
「花見小路」と呼ばれる通りにでた。舞妓さんの町である。

花見小路さんぽ

さんぽ
これワタシ。(分かるかいな)

しばらく散策してたんだけど、あまりに寒いので、
喫茶店にでも入ろうということになった。
しかし平日の閑散期ということもあるのか、

「本日休業」

という味気ない看板。
その度に泣きそうになりながら、暖を求めてウロウロした。

それにしても着物って寒いノー。
袖も襟元も足元もスースーと風が吹き抜ける。
何より草履ってのは寒い、寒すぎる。
靴と違って、足を覆っているのは足袋の薄い布だけである。
足の裏のことを除けば、靴下で歩いているようなもんだしな。


ぎおん   祇園2
祇園の情緒あふれる町並みに、着物姿はとってもマッチしている。
しかしほんとのところ、町は寒風吹きすさんでいる。

ちょうどこのあたりを歩いている時に、
風変わりなじいさんにナンパされてしまった。
ワタシらの着物姿があまりに町並みに溶け込んでいたので
いたく感動したらしく、
「一緒に写真を撮って欲しい」
と頼まれてしまった。
しかし非常に妙な風体のじいさん・・・チロリアンハットをかぶっていた。
(しかも帽子のつばには羽付き)
おじいちゃんにカメラを渡され、まずはモリユがカメラマン。
ところがこのジイサン、
それを口実におねえさんの背中に手を回し異様にくっついている。
あぁヤダヤダ、おいらカメラマンでよかったヨと思っていたのだが、
「じゃぁお姉ちゃんも交代して・・・」
と隣に呼ばれてしまった。やはり背中を抱かれてしまった。
まったく困った年寄りだ。

先斗町まで戻って、ようやく開いている喫茶店に入ることができた。
もう寒さ我慢の限界だった。
(一緒にいた一番年長のお姉さんなどは、
もうそこに座り込まんばかりの勢いだった。)
あったかくて濃いコーヒーで再びホッコリ。あぁ幸せ。
暖かいというのは、もうそれだけで幸せだな。
「おらぁ寒いところが好きだッ、あったかいなんてイライラする!!」
なんて言う変てこりんなヤツはやっぱりいないだろう。
すっかり身も心も解凍され、
またひとしきりおしゃべりしてから本日はおひらきとなった。

寒かったけど、着物で町歩き・デビュー。すごく素敵な経験だった。
初めて自分で着付けてのお出かけだったが、
何とか着崩れることもなく帯も襟元も帰るまで無事だった。
あぁ(エセ)大和撫子。

祇園町歩き
暖を求めて喫茶店を探していると、妙なモノに出会った。
細い路地の中なんだけど、小さなお稲荷さん。
お賽銭を入れると、オバサンの声で
「よう祇園へ来てくれやしておくれやっしゃ、おおきに...」
と延々と3分ほどお礼を言う。どういう仕掛けなんだろう?

撫子ライン



© Rakuten Group, Inc.